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岡田斗司夫 「富野由悠季は黒澤明の10倍くらい才能ある。ガンダムやイデオンは妥協してあの出来」
1:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/06/08(金) 00:59:42.27 ID:wwKEwBM/0
『モノ・マガジン』という雑誌で日記を連載していた時に、黒澤明が死んだという事件があった。
で、その時の日記に「死んだのは悲しいけど、残念じゃない」という話を書いたんです。
マスコミがこぞって「まだまだ作品を作れた」「残念だ」という大合唱だったので、本当に残念なのかな?という天の邪鬼な部分もあったんですよね。
「いま騒いでる人の何割が、黒澤明の次回作を待っていたのかな?」と気になっちゃうんですよ。
『七人の侍』(一九五四)や『用心棒』(一九六一)に昔感動した人たちって、別に黒澤明の新作を待っていたわけでもないんですよね。
『まあだだよ』(一九九三)を見たかどうかも怪しいのに、「偉大な才能を失った」「残念だ、残念だ」って大騒ぎする人たちが大嫌いなんですよ。
ここで悪い癖で筆が滑っちゃって、「二十世紀の才能としては富野由悠季の方が黒澤明より十倍くらい才能あるよ」って書いちゃったんです。
そしたら映画ファンはともかくアニメファンにまで叩かれた。
いや、僕は本当に全盛期の黒澤明とガンダム時の富野由悠季を比べたら、圧倒的に富野由悠季のほうが才能があると思ってるんです。
アニメファンなんだったら、それぐらい見抜いて欲しかったよなぁ。
「そんなに黒澤明ファンがいるんだったら、なんでガンダムの十倍、黒澤明作品は売れてねーんだよ」と思うんだけどね。
黒澤明は、優等生だけど天才じゃないというのが僕の持論です。
妥協しない、完璧主義者と言うのは、優等生だから出来ることです。
富野由悠季は、妥協しまくって『ガンダム』や『イデオン』が作れる。あの底力の恐ろしさに比べたら、完璧主義なんてお坊ちゃまですよ。天才の差はそこだなと思うんです。
だから、爆笑問題の太田さんが「黒澤明は凄い!」って言っているの見たら「黒澤が分かるぐらいには映画がわかってても、まだガンダムが解るほどには大人じゃないんだな」と思っちゃいます。ごめんね、太田さん。
僕の中では、富野由悠季は未だに正当に世界に評価されてないんですよ。
世間での評価も不当であるなら、それ以上にアニメファン内での評価も不当だと思う。作詞家としてもすごい才能を持ってるんだけど、これまた評価されていない。
http://blog.freeex.jp/archives/51332932.html
岡田斗司夫「今のオタクはイワシ化している。群れるのが好きで、みんなが好きと言ってるものを見る」
- 1:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/06/05(火) 11:52:56.66 ID:bO8k79oq0
―――岡田さんの講義を聞く学生であれば、ある意味もう通過儀礼じゃないですけど、ガンダムはみておくもんだと思って見てるもんではないですか?
いや、そんなことはないです。
あの、いまのその若い、アニメを好きな人とかオタクというのは、その勉強しようっていう姿勢ではないんですね。
自分の好きなものをいかに長くずっと見ていられるか、という形であり、あとはいかに最新のものを見ていられるか。
だから、わざわざその調べて見るんではなくて、どれが今日youtubeに落ちているのか、どれが今日ニコ動に落ちているのかで、無料のものを漁る形になっているのですね。
だから、そのなんかこう僕はイワシ化って呼んでるんですけども、こうサメみたいに、血の匂いを嗅いで食いついていくというような肉食系のオタクではなく、イワシ系のオタク?
どこに中心があるのかわからないけど、とりあえず群れていると楽しいと。
だからみんなが好きと言ってるものは安心。
自分は好きでも、みんなが好きじゃなかったら急に、イワシが1匹だけだったら、あ、ここがいいってなったら、不安になってシュッて群れに戻ります。
だからと言ってこの群れの中心にコンセプトがあるわけでもなんでもないんです。
群れの中心は空虚な空間があるだけなんです。高速で回転している。
群れの、その、イワシ化している人たち、オタクに限らず若い人の中心に行くと、その中心は高速で動いている人が、ツイッターで凄い勢いでつぶやいている人たちがいるだけであって、何も別にないんですけど。
それが今の、文化の消費のされ方ですね。
http://livedoor.blogimg.jp/otakingex/imgs/9/9/9959ee57.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/otakingex/imgs/c/6/c640118b.jpg
http://blog.freeex.jp/archives/51331996.html
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